裁判判例と直ちに・速やかに・遅滞なくの違い
契約書は取引の中身やルールを決めるものあり、双方が問題なく取引を続けている間は比較的トラブルにもなりません。
しかし、一旦トラブルになり、裁判になった場合にこの契約書が非常に重要な役割を果たします。
ですが、逆を返せば、契約書の記載内容や文言によっては意図せず不利になってしまったり、主張が正しく通らない可能性もあるのです。
特に、契約書内で使用される用語は難解なものもあり、分かりづらい部分も多いです。
日常生活であれば、ほとんど同じ意味にとれるような用語や、普段であれば気にしない接続語などが重要な意味をもつこともあります。
下記にその一例を挙げたいと思います。
これは実際に高等裁判所で契約書の裁判が行われた際の判例によるものです。
この裁判では【直ちに】【速やかに】【遅滞なく】という、何かの行為をする時間的な早さに争点があてられたものです。
つまり、この全て同じに聞こえる単語にも、違いがあり、この違いによって判決が左右されているということです。
具体的に違いを見ていきたいと思います。
まず、時間的な早さで言えば、【直ちに】【速やかに】【遅滞なく】の順番で急を要する形です。
直ちに、これは何を置いても最優先されるべきことであり、その行為がないがしろになっていれば、当然義務を放棄したと見なされるでしょう。
速やかにになると、可能な限りで早くというレベルが分かりやすいかも知れません。
上記に比べて遅滞なくの場合には、その他に緊急を要することがあり、早くできない事情が正当なものと認められれば、その範疇で急ぐべき状況になります。
たったの3単語ですが、特にこのような単語は、入金や保証、検品や点検、権利の行使など、実際に使用される頻度は高く、いい加減に設定してしまうと思わぬ落とし穴になりかねません。
そしてこの違いが裁判で争点になることもある以上、契約書上での用語の使用方法を理解した上で契約書の作成をしなければならないでしょう。
テンプレートなどを使用する方は、分からない単語などをそのままにせず、一度確認をしながら内容を作っていくことをオススメいたします。
price~明朗会計をお約束~
他の行政書士さん例 | 埼玉の弁護士さん例 | 当事務所にご依頼頂いた場合 | |
面談相談料 | 5000円 | 一時間無料 | 完全無料 |
文章チェックのみ | ナシ | ナシ | 20000円(メールのみでもOK) |
格安契約書プラン | 50000円 | 100000円 | 30000円(2P以内) |
複雑な契約書 | 70000円 | 150000円 | 15000円(1Pにつき) |
協議書 | 70000円 | 100000円 | 50000円 |
示談書 | 50000円 | 100000円 | 50000円 |
誓約書 | 70000円 | 100000円 | 50000円 |
ご推薦のお言葉やお客様のご感想
東京の契約書、協議書、誓約書示談書の簡単解説コーナー。
東京の契約書
会社で働く営業マンや、社長さん、人に大きな額のお金を貸す人など以外は、あまり契約書を普段使うということはないと思うかも知れませんね。
特に自分から作るとなると、ほとんど経験がない人の方が多いでしょう。
ですが、私たちの生活は無数の契約取引で成り立っています。
例えば誰もが利用するコンビニのお買い物も法律的な観点からすると、商取引の契約に該当します。
もちろん東京で暮らす日常生活の全てに契約書を作成することは現実的ではありませんが、ここぞの大事なタイミングには是非ご準備して頂きたいと思います。
それが結果的にあなたを守ることになります。
商談を明文化視える化していなかったがために仕事の代金が回収できない・金銭消費貸借書がなかったために貸したお金が返ってこない・お互いに口約束で合意したのに一方的に反故にされてしまった
ビジネスが盛んな東京ではこのような案件を数えきれないほど、見てきました。
お金が返ってこないのは金銭的なダメージはもちろんですが、何よりも裏切られてしまった事実に精神的に弱っておられる方が多いと感じます。
ご自身だけではなく、ご家族などを守るためにも、是非、契約書の作成を考えて頂ければと思います。
東京の協議書
行政書士が作る協議書は主に2つになります。1つは遺産分割協議書、もう1つが離婚協議書になります。
東京ですと特に、離婚関係のご相談というのは多いです。
離婚自体はお互いの人生やご事情が存在します。それ自体に良し悪しがあるとはまったく思いません。
ですが、ご夫婦のお話合いのみで離婚をする場合には【離婚協議書】を作成した方がいいです。
特にDVのような場合や、お子様の養育費が関係するようなケースは、間違いなく必要になります。
実際に離婚協議書を作成していなかったがために、養育費が支払われずに生活にまで支障がでているとのご相談も頂きます。
ちなみに離婚協議書は裁判所でも作成が可能です。
これは裁判をするのではなく、話し合いの離婚なのですが、夫婦だけで話合うのではなく、裁判所員を交えて話し合いができる制度がございます。
ここで決められたものは離婚協議書として正式に書面で受け取ることができます。
私たち行政書士にご依頼頂くよりも格段に安い値段で済みます。ですが、半年先まで全て日にちが埋まってしまっている裁判所も少なくありません。
料金は押さえられますが、半年~1年くらいは離婚が成立しない可能性もあるので、一刻も早く離婚したいような場合には向いていません。
ですので、当事者の夫婦だけで話し合って離婚をされる方が多いのです。そのような場合には、離婚協議書を作成して頂きたいと思います。
東京の示談書・誓約書
示談書は合意書とも呼ばれています。
法的に言えば少し異なる部分があるのですが、概ね同じものです。つまり、両者が納得して合意している内容をまとめた書面が示談書・合意書です。
この両者が納得して合意をしているのが大変に重要で、一方の言い分だけを押し付けるような形は示談書として好ましくありません。場合によっては裁判などでその言い分が正当ではないと言われてしまうかも知れません。
弊社に頂く東京の示談書の内容としては、不倫不貞行為の慰謝料であったり、何か金銭が関連する示談書がほとんどです。
一方、東京の誓約書のご依頼になると、金銭というよりは行動に対するものが多いです。
交際している人やご夫婦間でDVなどがあり、関係を継続するためにDVをしないことや万が一また暴力などを振るわれた時のペナルティーなどを誓約書に決めたりします。
また、示談書と誓約書がセットになることも多いです。
示談書で不倫に対する慰謝料などを取り決め、誓約書でもう面会や連絡をしないように約束させるようにも使われます。
このような示談書や誓約書はご自身で作成するより、行政書士のような第三者が作成した方が様々なケースの想定が可能な上、相手も真摯に受け止めやすいので、オススメです。